900㏄の兄弟エンジンよりもスピードを出す気にさせない豊かさこそが本領。だけど、ボンネビルT120というオートバイは、決して街乗りだけのバイクではない。

クラシック以上に「モダン」を感じる

最新ロードスポーツも真っ青のパワフルなT120のエンジンは、コーナーからの脱出加速において目を瞠るほどの力強さがあるし、ダブルディスクのブレーキはボンネビルT100よりも強力な制動力を発揮してくれるから、ワインディングだってエキサイティングだ。

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高速道路での長時間走行だって、時速100㎞クルージングならば余裕があり余る。ペース配分を心得てさえいれば、ツーリングだって快適にこなせると言っておきたい。

だけど、それほどの高性能を秘めているにも関わらず、そして1200㏄もの大排気量であるにも関わらず、T120は驚くほどスピードを出す気にならない。おそらくだけど、今、世界にある1000㏄オーバーのエンジンを抱えるオートバイの中で、もっとも低い速度で楽しめるのがT120だと思う。

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900㏄よりもドスの効いた排気音に耳を傾けながら、時速50~60㎞程度のペースでゆっくりと流す。そのときのエンジン回転数はスムーズさの中に、バーティカルツインの鼓動が優しく感じられる2000~2500rpmあたりが好ましい。そうしてゆっくりと走っていると、このボンネビルが1200㏄もの大排気量車だということを、いつの間にか忘れてしまうのだ。

別の意味で「排気量を感じさせない」バイク

よくオートバイの性能を論ずるにあたって「排気量を感じさせない」という表現を見かけるけれど、それは速さが自慢のスポーツバイクの扱いやすさを賞賛するために用いられることがほとんどで、今回のように、ゆったり走るシチュエーションにおいて、そう表現することは稀だと思う。それでも言いたい。

画像: 別の意味で「排気量を感じさせない」バイク

ボンネビルT120は、ゆっくり走っても、パワーに急かされることがないという、通常とは逆の意味で排気量を感じさせない。そこが本当に素晴らしい。ちなみに同じモダンクラシックファミリーに搭載されている水冷バーティカルツインでも、スモール版の900㏄のほうが、もっと元気よくアクセルを開けて走りたくなるキャラクターに仕上げられている。

走りにおけるボンネビルT120の真髄とは何か? それは低いスピードレンジで走る時の優雅さと満足感にこそある。世界で最もゆっくり走ることを面白いと思える大排気量オートバイ。これはある意味、他にはない魅力と言っていい。

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