普段、なにげなく走っているオンロードから、ふと脇道が伸びていることって、よくある。その先の景色になにがあるのか。それをストリートスクランブラーなら見ることができる。

ストリートスクランブラーだけの行動範囲の広さがある

 国土交通省の「道路統計年報」によると、日本の道路舗装率は約80%。これは簡易舗装と呼ばれる構造も入れてのもので、つまりは僕たちが目にする「オンロード」が、日本の道路のうちの約8割、ということを示している。

未舗装の場所とは、つまりダートのことだ。さすがにすべての未舗装路をクルマやバイクが走れるわけではないが、ツーリングしていて、または毎日の生活で、舗装路のすぐわきに伸びるダート、その先に大きく景色が広がっていることって少なくない。スクランブラーは、そういう時に乗っていたいオートバイだ。

画像: ストリートスクランブラーだけの行動範囲の広さがある

スクランブラーとは、まだオートバイのカテゴリーが現在ほど細分化されていない頃、オフロードバイク、に近い意味で誕生した言葉だ。国産モデルで言うと、1960年代、オンロードバイクをベースにアップハンドル、アップマフラーとした車両をスクランブラーと呼んでいた。オフロードバイクというカテゴリーが生まれたのはそのあと、60年代終わりの頃で、ヤマハDT1がオフロードバイクの元祖かもしれない。

オフロードバイクという専門カテゴリーが出来てからは、オンロードもオフロードもイケる、的なニュアンスがスクランブラーという言葉にいちばん近いだろう。トライアンフ・ストリートスクランブ
ラーとは、まさにそんなポジションにいるのだと思う。

ダート「も」行けるオン/オフモデル

画像1: ダート「も」行けるオン/オフモデル

ポジショニングで言えば、ボンネビルとタイガーのちょうど中間。ストリートの雰囲気を持ち、アドベンチャー的な使い方もできる、そんな立ち位置。ストリートバイクで、オフロードへ踏み行っていける。気持ちのハードルが低いモデルだ。

 ストリートスクランブラーは900ccの水冷ツインを積むオン/オフモデル。さすがにこれは「ダートを走る」というよりも、ダート「も」行ける、が正しい。日本向けには、一時期だけ販売を休止
していたが、このモデルになって再発売した。ヨーロッパではずっと販売が継続されてきた人気モデルだ。

画像2: ダート「も」行けるオン/オフモデル

新世代の900cc水冷ツインは270度クランクを採用していることもあって、気持ちいい回転の伸びよりも、ドコドコとしたテイストを重視したキャラクターと言っていい。低回転域のトルクも、ドンと押し出されるというより、スムーズにパワーが出て、気持ちのいい中回転域につながるタイプ。その時に感じられる鼓動が気持ちいい。

オフロードも走れるオートバイならば、見たことがない景色に出会える確率は上がるもの。オンロードモデルより少しだけ、日本が広くなる。(文/中村浩史)

後編に続く

This article is a sponsored article by
''.