レースでトライアンフが求めるモノは?

トライアンフは世界最高峰レースであるロードレース世界選手権のMoto2クラスにおいて、2019年より3年間、エンジンをトライアンフが独占供給する。対象となるエンジンはストリートトリプルRSをベースとする並列3気筒。排気量は765㏄で、MAX133馬力以上を発生するという。
エンジンの進化は嬉しい。でもし、このニュースでちょっと気になることもあった。これからトライアンフは、レーシングブランドへと変化していくつもりなのだろうか?

そこで本国より来日したチーフプロダクトオフィサーのスティーブ・サージェントさんに『トライアンフは今後、レースを軸足にするのか?』と、感じた懸念をそのまま質問してみた。
「トライアンフは公道に使えるものをいつも一番に考えている。Moto2をやっても、それはレースのためだけじゃない。でも、Moto2クラスは、世界チャンピオンを目指す、次なる才能たちが戦う最高のステージなんだ。ある意味、MotoGP以上だとも思っている。だから、学ぶことはたくさんあると思っている」
ハッキリとスティーブさんは、そう答えてくれました。「公道に使えるもの」がナンバーワンなのだ!

ちなみにスティーブさん自身もオートバイが大好きで、最近、新型ストリートトリプルに乗り換え、週に3回はオートバイで通勤し、週末は妻とタンデムツーリングも楽しんだりする人物。そんな彼は、やっぱりよくわかっています。
「トライアンフは基本的に、どんな人でもイージーに楽しめるハンドリングのオートバイを目指しているんだ。それに、ミドルクラスの3気筒エンジンは、ストリートの人たちにこそ人気の高いエンジンだからね! 」

そうなんです。トライアンフの3気筒は公道で走って「ちょうどいい」スポーツなんですよ。
良かった。トライアンフはこれからも公道を走るボクらの味方です! だったら、Moto2での活躍にも、期待しちゃいますよ!